​【美容師が解説】市販のヘアカラーをおすすめしない理由!セルフで綺麗なアッシュ・ピンクに染めるコツ

ドラッグストアのヘアカラー売り場にはたくさんの商品が並んでいますが、プロの美容師として市販のアルカリカラー剤をおすすめすることはありません。 「手軽に安く染めたい」というお気持ちはとてもよく分かりますが、薬剤の品質や髪へのダメージ、仕上がりの自由度を考えると、美容室のカラー剤と比較して特別おすすめできるメリットが見当たらないからです。

ただし、すべての市販品が駄目というわけではなく、ブリーチ剤やカラートリートメントなど市販品でもサロン専売品と大差なく使える優れものも存在します。 この記事では、市販カラーをおすすめしない明確な理由から、セルフでも失敗せずに綺麗なアッシュやピンクに染め上げるプロ直伝のやり方まで詳しく解説します。

この記事の結論:
  • 市販の通常カラー剤はオキシ6%固定のためダメージが大きく、色の調整も効かないためおすすめできない
  • 「ブリーチ剤」「カラーシャンプー」「カラートリートメント」の3つは市販品でもサロン専売品と大差ない
  • 綺麗なアッシュやピンクにするなら「美容室でベースの明るさを整える」か「市販ブリーチ+カラートリートメント」の組み合わせが最適解

市販のヘアカラー剤を美容師がおすすめしない3つの理由

💡 市販カラーは色数が少なく、オキシ6%固定で髪がキシキシに傷みやすいためです。

市販のヘアカラー剤をおすすめできない理由は明確に3つ存在します。 店頭にはたくさんの箱が並んでいるため種類が豊富に見えますが、プロの美容室専売品と比較すると薬剤の性能面で大きな制限があるためです。

理由1:色の種類が圧倒的に少なく似合わせが難しい

市販のカラー剤はメーカー間で10種類程度の定番色を競っているのが実状です。 美容室では100種類以上のカラー剤を常備しており、お客様一人ひとりの毛質やベースの髪色に合わせてミリ単位で薬剤を調合して作ります。市販品ではあらかじめ決められた色しか出せないため、狙った通りの絶妙なニュアンスを再現するのが困難です。

理由2:明るさ(トーン)の自由度が利かない

同じアッシュ系を選ぶにしても、市販品は明るさの選択肢が1〜2パターンしかありません。 サロンであれば「暗めのアッシュ」「透け感のある高トーンのアッシュ」など、同じ色味でも明度を自由自在に選べます。市販品は「明るめ」「暗め」といった大雑把な分類しかないため、細かな明るさの調整が効かないというデメリットがあります。

理由3:薬剤の強さが一律で髪がキシキシに傷みやすい

市販のカラー剤に入っている2液(オキシドール)は、誰の髪でも染まるように強めの「6%」しか入っていません。 美容室では髪のダメージや部位の状況に合わせて1.5%〜6%まで約4種類のオキシを使い分け、ダメージを最低限に抑えます。しかし市販品は一律6%の強力な薬剤しか選べないため、繰り返し使うと髪がキシキシに傷んでしまうのです。

関連記事の紹介:
オキシの使い分けやダメージを極限まで抑えるコツ、購入方法については過去の記事でも詳しく解説しています。
👉 美容室専売品 カラー剤の2液(オキシ)最安値と髪のダメージを抑える使い方

市販でもサロン専売品と大差ないヘアカラー薬剤3選

💡 ブリーチ剤・カラーシャンプー・カラートリートメントの3つは市販品で十分です。

すべての市販品が劣っているわけではなく、サロン品と性能が変わらない薬剤もいくつか存在します。 以下の3アイテムに関しては、個人的にセルフで市販品を使っても仕上がりに大きな違いはありません。

🎯 市販で十分なヘアケア・カラーアイテム

1. ブリーチ剤: 国内の法律(薬機法)で過酸化水素の上限(6%)が決まっているため、髪を明るくする脱色力自体はプロ用も市販品もほぼ同じです。
2. カラーシャンプー: 退色を防いだり黄みを消したりする目的であれば、ネットや市販で買えるものでサロン専売品と同等の効果が得られます。
3. カラートリートメント(塩基性カラー): 髪の表面にイオン結合で着色する仕組みはサロン専売品も市販品も大差ありません。

実際に様々な市販ブリーチ剤とプロ用ブリーチ剤を検証した結果、明度を上げる力において大きな差がないことが証明されています。 以下の検証動画でも解説していますので併せてご覧ください。

セルフでハイトーンを目指すなら、信頼できる市販のメガブリーチや塩基性カラートリートメントを賢く選ぶのがおすすめです。

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フレッシュライト メガブリーチ
★★★★☆ 4.2
市販でトップクラスの脱色力を持つハイブリーチ剤。くし型ノズルで後ろ髪や襟足にも塗りやすく、セルフでもムラなく明るいベースを作ることができます。※頭皮への刺激を抑えるためパッチテストを行ってからご使用ください。
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マニックパニック ヘアカラー
★★★★★ 4.6
サロンでも広く使われている最高峰の塩基性カラートリートメント。髪を痛めずに鮮やかなアッシュやピンクを入れることが可能です。手や皮膚につきやすいため、手袋を着用してたっぷりと塗布するのがコツです。
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市販の薬剤で綺麗なアッシュやピンクに染める完全攻略法

💡 土台となる髪の明るさを均一に整えることが綺麗な発色の絶対条件です。

透明感のある綺麗なアッシュや鮮やかなピンクに染めるためには、事前のベース作りが何よりも重要です。 希望する色味によって、必要なブリーチ回数や工程が大きく異なります。

🎯 目標のカラーと必要なブリーチ回数一覧

目指す髪色 必要なブリーチ回数 難易度とポイント
アッシュブラウン / ピンクブラウン ブリーチなし(1回のカラー) 市販の1回染めで十分再現可能です。
アッシュグレー / 鮮明なピンク ブリーチ1回〜2回 一度明るく抜いてからカラートリートメントを重ねます。
シルバーアッシュ / ホワイトピンク ブリーチ3回以上 完全な黄色味消しが必要なためムラになりやすい領域です。

ここで一度ご自身の髪と向き合って考えてみてください。 自分でブリーチを1〜3回繰り返し、髪全体をムラなく均一に明るく整えることができるでしょうか?

もしセルフで均一に明るくするのが難しいと感じるなら「美容室×セルフ」の併用が最も失敗しません。 全体のベース作り(ブリーチ)だけは美容室で均一に整えてもらい、その後の色入れ(カラートリートメント)を市販品で行うことで、ダメージを抑えつつサロン級の仕上がりを手に入れることができます。

セルフカラーのテクニック記事:
自宅でグラデーションを作る方法や塗布の基本は以下の記事も参考にしてください。
👉 セルフ(自宅)で黒髪からグラデーションカラーの仕方【ボブ】
👉 自宅でヘアカラー塗布のコツ【セルフカラーの基本的なやり方】ブリーチも可能

市販で買えるカラートリートメントの染まり具合・発色比較

💡 ベースの明度による実際の発色効果を動画でチェックしましょう。

市販で購入できるカラートリートメント(マニックパニック等)の実際の発色具合をまとめました。 ブリーチ回数による色の出方の違いを確認してみましょう。

アッシュ系・ブルー系・グレー系の発色効果

【サファイアブルーの発色】

【オーシャンブルーの発色】

【マニックパニック グレー系(ブリーチ3回目安)】

【マニックパニック ホワイトシルバー(ブリーチ3回目安)】

ピンク系の発色効果

【マニックパニックで綺麗なピンクの発色】

【美容師直伝】セルフカラーで後悔しないための塗り方のコツと注意点

💡 薬剤不足と塗布ムラを防ぐ対策をしっかり行いましょう。

サロンワークの現場でセルフカラー失敗のお客様をカウンセリングしていると、共通する重大な原因が存在します。 それは「後ろ髪が染まっていない」ことと「塗布量の不足」です。

⚠️ 現場で非常によく見かける失敗例

「後ろまで手が届かず、後ろ半分だけ黒髪のまま」「襟足や耳裏に大量の染め残し毛束がある」という状態でかけ込まれる方が後を絶ちません。セルフ塗布の際はブロッキングを行い、後ろから慎重に塗ることが必須です。

STEP 01
薬剤の量をケチらず2箱以上用意する
ミディアム以上の長さがある場合は絶対に2箱以上用意してください。 途中で薬剤が足りなくなると確実にムラや染め残しの原因になります。
STEP 02
必ず手袋と防護対策を行う
カラートリートメントや塩基性カラーは皮膚や手に着色すると数日間落ちません。ビニール手袋やゴム手袋を必ず着用してください。
STEP 03
髪全体へ塗料が透けないほどたっぷり塗布
髪の毛束が透けて見えないくらい贅沢に塗り込むことが、セルフで色ムラをゼロにする最大のポイントです。

⚖️ セルフカラーのNG vs OK手順

❌ 失敗しやすいNG例
  • 1箱だけでロングヘアを染めようとする
  • ブロッキングをせず適当に表面から揉み込む
  • 素手で塗って手に色をつけてしまう
✅ 成功するOK例
  • 予備を含めて2箱以上の薬剤を常備する
  • 耳裏や襟足から髪をブロックごとに塗る
  • しっかりゴム手袋を着用して頭皮を保護する

セルフカラーに関するよくある質問(FAQ)

💬 よくある質問

市販のヘアカラーと美容室のカラーは何が一番違いますか?

一番の違いは「2液(オキシ)の濃度の違い」と「調合の自由度」です。市販品は一律6%の強い薬剤で作られていますが、美容室ではお客様の髪質に合わせて1.5%〜6%を調合し、ダメージを軽減します。

セルフでブリーチをする場合、1箱で足りますか?

ショートヘアの方以外は1箱では足りない可能性が高いです。ミディアム〜ロングの方は塗布量不足によるムラを防ぐため、必ず2箱以上用意してください。

カラートリートメントは乾いた髪と濡れた髪のどちらに塗るのが良いですか?

しっかり濃く発色させたい場合は「乾いた髪」への塗布がおすすめです。ほんのり色づけたい場合や伸びを良くしたい場合はタオルドライした「濡れた髪」へ塗布してください。

手や頭皮にカラートリートメントの色がついてしまったらどう落とせば良いですか?

石けんやクレンジングオイルで優しく洗い流してください。数回の入浴で自然に落ちますが、着色を防ぐため塗布時は必ずビニール手袋を着用してください。

ブリーチなしの黒髪からカラートリートメントでピンクやアッシュに染まりますか?

黒髪にはカラートリートメントの色はほとんど発色しません。アッシュやピンクなどの鮮やかな色味を出すには、事前のブリーチで髪を明るく脱色しておく必要があります。

まとめ:市販薬剤のメリット・デメリットを理解して理想の髪色へ

市販の通常アルカリカラー剤はダメージや色数の面でおすすめできませんが、ブリーチ剤やカラートリートメントを正しく活用すればセルフでも綺麗に染め上げることができます。

耳裏や襟足の染め残しを防ぐために十分な量の薬剤を用意し、適切な手順でセルフカラーに挑戦してみてください。 ご自身の髪の状態に合わせて、無理のない施術を行いましょう。

※本記事は主に現場経験と知識を元に精査して発信していますが、個別の髪質状況における責任は負いかねます。

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【髪技屋さんのプロフィール】

■ 美容師歴・実績:美容師免許・管理美容師免許取得・20年以上のベテラン美容師。🏆 全国大会入賞、📝 美容専門誌掲載の実績を持つ。

■ 活動内容: 髪の知識・技術全般の講師としても活動。プロも支持する技術で髪の悩みを解決。

■ YouTube: 動画数 1200本以上、総再生回数 2700万回、登録者 3.8万人を達成。

■ ブログ: 記事数 1000本以上。ヘアケア、カラー調合、骨格別ヘアなど、髪のあらゆる疑問を解決。


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