- ブリーチ剤に紫色のカラー剤を混ぜても、黄ばみを抑える色味の変化はほぼ感じられない
- 異物を30%混ぜることでブリーチのリフト力(明度を上げる力)が少し低下するデメリットがある
- 髪の黄ばみを消したい場合は、ブリーチを一度洗い流してからトナーやカラー剤を別々に塗布するのが正解
ブリーチに紫色のカラー剤を混ぜる実験検証の目的と背景
実験の検証ポイント
ブリーチ剤とカラー剤を混ぜる実験において確認したかったポイントは以下の2点です。- ブリーチしながら同時に紫色の補色が作用し、脱色後の黄ばみが抑えられるか
- カラー剤を混ぜることでブリーチ本来の脱色力(リフト力)に変化が出るか
【検証結果】ブリーチに紫色を混ぜるとどうなる?
- 色みの変化: 黄色みを抑える効果は目で見て分かるレベルでは全く現れませんでした。
- 明度の低下: 通常のブリーチに比べて少しリフト力(明るくする力)が下がる傾向が見られました。
- 総合評価: ブリーチに染毛剤を混ぜても色の定着は起きず、脱色力を弱めるだけの結果となりました。
なぜブリーチに色が入らないのか?(化学的メカニズム)
ブリーチ剤の強い酸化力がカラー染料を破壊してしまうからです。 ブリーチ剤は過酸化水素(2剤)と過硫酸塩(1剤)の強力な化学反応によって、髪の内部にあるメラニン色素を急速に分解・酸化します。 その強烈な反応速度の真っ只中にアルカリカラー剤の紫色素を入れても、染料が定着・発色する前にブリーチの酸化力によって分解されて消滅してしまいます。 つまり、メラニンを壊すパワーが勝ってしまい、同時に色を入れることは科学的に不可能な仕組みになっています。市販の「黄ばみを抑えるブリーチ剤」の効果は?
メーカーから「黄ばみを抑える紫成分配合」として販売されているブリーチ剤も存在します。 私自身、そういった製品も過去に実際に試して比較検証した経験がありますが、通常のブリーチ剤と比較して目立った差は感じられませんでした。 薬剤の中に何を入れても、ブリーチの脱色作用と同時にカラーの色を綺麗に定着させるのは難しいのが実情です。| 🎯 薬剤の組み合わせ | 黄ばみ抑制効果 | 明るさ(リフト力) | プロの結論 |
|---|---|---|---|
| 通常ブリーチ単体 | なし(黄色みが残る) | 高い | しっかり明るくしたい時の基本 |
| ブリーチ+紫カラー剤(混合) | なし(目視できる変化なし) | やや低下する | わざわざ混ぜるメリットは見られない |
ブリーチのパワーをコントロールしたい時の正しいアプローチ
1. ライトナーやクリア剤をブレンドする
過度な脱色を防ぐならクリア剤の配合が最も安全です。 色素を含まないライトナーやクリア剤を混ぜることで、アルカリ量と過硫酸塩の濃度を均一に希釈できます。髪への無駄な負担を軽減しながらマイルドにリフトさせることが可能です。2. ウエット塗布(髪を濡らした状態で塗る)
髪の水分を利用して薬剤の減力と塗布速度を向上させます。 ハーフドライ〜ウエット状態でブリーチを塗布することで、薬剤の浸透速度が緩やかになり、急激なリフトを防げます。特にダメージが進行している毛先のリタッチや減力に向いています。シャンプー台で髪をお湯ですすいだ後、濡れた状態の髪に「トナー(微アルカリカラーやライトナー+紫系を少量ブレンドした液)」を短時間で馴染ませる方法があります。放置時間わずか3〜5分で黄色みだけをキレイに打ち消せるため、ハイトーンのベース作りには最も効率的な手法です。
黄ばみを抑えて綺麗なハイトーンを作る正しい手順
- STEP1: ブリーチでしっかり脱色: まずはブリーチ剤単体で目標の明るさまで髪のメラニン色素を分解します。
- STEP2: お湯で完全に洗い流す: ブリーチ薬剤が髪に残っていると次のカラーの発色を邪魔するため、丁寧にシャンプーします。
- STEP3: 補色(紫系)を重ねて塗布: シャンプー後の髪に、紫味を含んだカラー剤やトナーを塗布して黄色みを打ち消します。
ブリーチ剤に本来混ぜることを想定されていない他系統の薬剤や固形物を自己判断で過剰に混ぜると、予期せぬ化学反応や発熱、重度の毛髪損傷を引き起こす恐れがあります。薬剤の混合はメーカーの定めた規定に従いましょう。
ブリーチ後の黄ばみケア・色ムラ対策におすすめのアイテム
ブリーチとカラー・黄ばみ処理に関するよくある質問
ブリーチとカラーを混ぜても色が入らないのはなぜですか?
ブリーチ剤の強力な酸化力が、カラー剤の色素を発色する前に破壊してしまうためです。同時に混ぜても色味の定着は起きません。
ブリーチに紫シャンプーを混ぜて塗るのも効果はないですか?
効果はありません。ブリーチのアルカリ性と強い酸化力によって紫シャンプーの色素も分解されてしまうため、必ずブリーチを流した後に使用してください。
ブリーチの黄色みを最も効果的に消す方法は何ですか?
ブリーチで希望の明るさまで脱色してシャンプーで完全に洗い流した後、紫系のトナーやカラー剤を重ねて塗布するのが最も確実で効果的な方法です。
ブリーチ後にムラができた時、紫カラーを塗ればムラは消えますか?
完全に消すことはできません。明るい部分と暗い部分(黄色みが強い部分)で紫の発色や補色効果の差が出てしまい、かえってムラが目立つリスクがあります。まずはブリーチで明るさを均一に整える必要があります。
ブリーチ1回で赤みが残っている場合でも紫シャンプーで消せますか?
ブリーチ1回でオレンジや赤みが強く残っているベースには紫シャンプーの効果は出にくいです。紫は「黄色」の補色であるため、赤みを打ち消したい場合は緑(アッシュ・マット)系の補色が必要です。
まとめ
この記事が役立ったら、周りの方にもシェアしてみてください!