「黒髪に見えるけど、よく見ると何か違う」そんな髪色が気になったことはありませんか?派手さを出さずにおしゃれに見せたいという方に人気なのが、ダークアッシュとダークグレーです。名前は似ていますが、色の系統も美容室での頼み方も少し異なります。
この記事では、現役美容師の視点からダークアッシュとダークグレーの違い、必要な下地の明るさ、そして薬剤配合の目安まで、オーダー前に知っておきたい内容をまとめました。
- ダークアッシュは青みを含む寒色系、ダークグレーは無彩色寄りで色の系統が異なる
- 狙った色にするには下地の明るさが14トーン程度必要で、仕上がりの見た目は5〜8レベルほど暗く見える
- 紫シャンプーで退色後のケアをすると、透明感のある色味を長く楽しみやすい
ダークアッシュとダークグレーとは?黒髪に見えるのに垢抜ける理由
アッシュ系はもともと女性の肌をきれいに見せる効果があるとされ、昔から人気の高い髪色の一つです。ダーク系は明るさを抑えているぶん、初めての方でも挑戦しやすいのが特徴といえます。
ダークアッシュ=寒色系に青みを含んだ暗髪
アッシュとは、主に寒色系に属する色みのことを指します。緑系でも黄色より青寄りに転んでいれば、アッシュ系と呼べます。ダークアッシュは、このアッシュの中でも明るさを抑えた暗髪と考えるとイメージしやすいでしょう。
ダークグレーは無彩色寄りでよりナチュラルな印象
ダークグレーは無彩色寄りの髪色です。色みがほとんどなく、濃くすれば真っ黒に近づき、薄くすればホワイトグレーに寄っていきます。光の加減で少し色づいて見えることもありますが、基本的には黒を少しだけ薄くしたイメージの色味といえます。
ダークアッシュとダークグレーの違いを比較(青みの有無・色落ち後の印象)
ダークアッシュとダークグレーの違いを一言でまとめると、黒よりの濃いグレーに青みが見えるか、そのままのグレー(無彩色)かという点に集約されます。似ているようで系統が異なるため、オーダー時にはどちらの方向性を希望するか伝えることが大切です。
| 比較項目 | ダークアッシュ | ダークグレー |
|---|---|---|
| 色の系統 | 寒色系に青みを含む | 無彩色寄りでモノトーンに近い |
| 色落ち後の印象 | 赤み・黄みが出やすくなる傾向 | 色みの変化がゆるやかで違和感が出にくい傾向 |
| 向いている人 | ツヤ感・透明感を重視したい方 | 派手さを抑えたナチュラル志向の方 |
もう少しグレー寄りの明るいトーンも試してみたい方は、【2026最新】グレーすぎないグレージュ徹底解説もあわせて参考にしてみてください。
美容室でオーダーする前に知っておきたい「下地トーン」と「仕上がりレベル」の違い
ダーク系のアッシュやグレーを美容室で注文する際は、現在の髪の明るさによって「できる・できない」が変わるため、事前にこの2つの言葉の違いを理解しておくとスムーズです。
下地の明るさが14トーン必要な理由
今回のような色を出すには、染める前の髪の明るさが14トーンほど必要になります。ブリーチが必須と思われがちですが、通常のヘアカラー剤でも14トーン程度まで明るくすることは可能です。詳しい明るさの目安はヘアカラーの明るさ(トーン)数字の目安と、職場で髪の毛の明るさギリギリを考察でも解説しています。
元が黒髪の場合、1回のカラーでは狙った色にはなりません。まずライトナーで明るさを整えたあとに、グレーやアッシュの濃い染料を重ねて仕上げる、という2段階の工程になります。
仕上がりの見た目は5〜8レベルほど暗く見える
下地は14トーンまで明るくしても、アッシュやグレーの染料を重ねることで見た目の仕上がりは5〜8レベルほど暗く見えるようになります。「下地の明るさ」と「見た目の暗さ」は別の話だと理解しておくと、オーダー時の認識違いを防ぎやすくなります。
ダークアッシュ・ダークグレーのカラーレシピ(美容師直伝の配合)
現場での基本的な配合目安として、ダークアッシュはアッシュの3トーンに5%の紫6トーンを混ぜて使用します。下地が14トーン程度であれば、このレシピで狙った色に仕上がりやすくなります。
ダークアッシュのレシピ(アッシュ3トーン+紫6トーン5%)
アッシュ系の暗髪を作る場合は、アッシュの3トーンに紫の6トーンを5%配合するのが基本の考え方です。青みをしっかり感じさせたい場合はこの配合を軸に調整していきます。
ダークグレーのレシピ(グレー3トーン+紫6トーン5%)
ダークグレーの場合も同様に、グレーの3トーンに紫の6トーンを5%混ぜて作ることができます。アッシュより無彩色寄りに仕上げたい場合は、こちらの配合が目安になります。
ベースの明るさ別の調整(17トーン付近は紫10%、黒1トーンを5%以内など)
下地がやや明るく17トーン付近になる場合は、紫の配合を10%程度に増やすことで色のズレを防ぎやすくなります。紫の代わりに黒の1トーンを5%以内で加える方法もありますが、その場合は髪質(軟毛・硬毛)や元の明るさに応じてグラム単位での調整が必要になります。
薬剤の配合や放置時間は髪の状態によって個人差が大きいため、必ず担当美容師に髪の状態を確認してもらったうえで調整してもらってください。オキシ(2剤)の濃度は日本国内の基準で上限が定められています。
美容室での頼み方・オーダーのコツ
せっかく配合の考え方がわかっても、オーダー時にうまく伝わらなければ意味がありません。伝え方に迷っていませんか?ポイントを3つに整理しました。
オーダー時に伝えたい3つのポイント
カラーチャートで明るさを確認する
まずはカラーチャートを見せてもらい、14トーン以上に明るさを整えられそうかを確認しましょう。根元が暗い状態をデザインとして活かす場合は、そのままでも問題ありません。
「青みかグレーか」好みの方向性を伝える
好みの色の方向性(青寄りか、グレー寄りか)を、5トーン以下の暗めの薬剤で染めてもらう前提で伝えます。方向性を先に共有しておくと、仕上がりイメージのすり合わせがしやすくなります。
黄みが気になる方は紫を少し入れてもらう
髪の色が黄色っぽく出やすい方は、「少し紫を入れたほうがいいですか?」と美容師に聞いてみるとよいでしょう。目安として5%前後を入れてもらうと、色のズレを抑えやすくなります。
色落ちを楽しむ・長持ちさせるポイント
濃いめのカラーは染まるのも早い一方で、アッシュ系は色落ちも早い傾向があります。少し暗めでも構わないという方は、施術時に薬剤の放置時間を長めにしてもらうと色が入りやすくなります。
退色後の色味の変化が気になる場合は、アッシュ系の失敗パターン|緑転び・くすみすぎの原因と回避方法も参考にすると、より長く色を楽しみやすくなります。
自宅ケアとして活躍するのが紫シャンプーです。退色後に出やすい黄み・オレンジみを抑え、透明感のある色味を保ちやすくしてくれます。
- 黄ばみ・オレンジみを抑えて透明感をキープ
- アッシュ・グレー系の退色後の色味が安定しやすい
- 美容室でも取り扱いのあるプロ仕様ブランド
- 手頃な価格で始めやすい
- 日常使いしやすいポンプ式ボトル
- マイルドな発色で青みが沈着しにくい
- ブリーチ後の強い黄ばみにアプローチ
- 美容室専売品としても扱われるブランド力
- 短時間の使用でも発色を感じやすい
| 商品名 | タイプ | 特徴 | 価格帯目安 | 詳細 |
|---|---|---|---|---|
| ナプラ N. カラーシャンプー Pu(パープル) | 紫シャンプー(サロン品質) | アッシュ・グレー系の透明感キープに強い | ミドルプライス帯 | Amazonで見る |
| ロイド カラーシャンプー ムラサキ | 紫シャンプー(デイリー向け) | マイルドな発色で初心者も使いやすい | 手頃なプライス帯 | Amazonで見る |
| シュワルツコフ プロフェッショナル グッバイイエロー カラーシャンプー | 紫シャンプー(ブリーチ毛向け) | 強めの黄ばみ・オレンジみに対応 | 手頃なプライス帯 | Amazonで見る |
紫シャンプーは使用頻度や放置時間を誤ると、紫みが強く出過ぎたり、逆に効果を感じにくくなったりすることがあります。まずは週1回程度から試して、髪の様子を見ながら調整するのがおすすめです。
よくある質問(FAQ)
💬 よくある質問
ブリーチなしでもダークアッシュ・ダークグレーになりますか?
元の髪が黒髪に近い場合でも、ブリーチなしで狙った色に近づけることは可能です。ただし1回のカラーでは十分な明るさが出にくいため、段階的に染めるのが基本になります。
何トーンあればダークアッシュ・ダークグレーにできますか?
下地の明るさとして14トーン程度が目安とされています。この明るさに整えたうえで、暗めの薬剤で色を重ねていきます。
職場でも浮かない明るさですか?
見た目の仕上がりは5〜8レベルほど暗く見えるため、職場の髪色規定に収まりやすい色味とされています。不安な場合は事前に規定を確認しておくと安心です。
色落ちしたらどんな色になりますか?
色みが抜けるとアッシュやグレーの寒色感が薄れ、赤み・黄みが出やすくなります。紫シャンプーなどでケアすると色持ちを長く楽しみやすくなります。
ダークアッシュとダークグレー、どちらが色持ちが良いですか?
どちらも色落ちの速さ自体に大きな差はないとされていますが、グレーは無彩色寄りのため色が抜けても違和感が出にくい傾向があります。
まとめ
ダークアッシュとダークグレーは、どちらも黒髪に見えながらおしゃれさを出せる人気の髪色です。違いは「青みが見えるか、無彩色寄りか」という点にあり、実現するには下地の明るさと仕上がりレベルを分けて理解しておくことが大切です。オーダー時にはカラーチャートで明るさを確認し、方向性と紫の配合量を具体的に伝えることで、イメージ通りの仕上がりに近づきやすくなります