メンズセルフカットやり方【後ろの髪をハサミで切るコツ】

後頭部は自分では見えない分、セルフカットで一番失敗しやすい部分です。今回はセルフカット歴23年の美容師が、実際に自分の後ろ髪を切っている方法を手順ごとに詳しくご紹介します。今日から真似できる、再現性の高いやり方としてお付き合いください。

この記事の結論:
  • 後頭部はスキバサミ1本・フリーハンドで切ると失敗しにくい
  • 横→縦→斜めの順でチェックしながら進めるのが鉄板の手順
  • 1日で完成させず、2〜3日かけて仕上げる方が結果的に綺麗になる

セルフカットを始める前に整えておきたい環境と道具

💡 明るい場所とスキバサミ1本が、後頭部セルフカット成功の土台

後頭部のセルフカットは、切る手順そのものより先に、環境と道具を整えておくことで失敗率がぐっと下がります。

部屋の明るさ・鏡の位置を整える

日本人の髪色は暗いため、薄暗い場所で切ると細かい毛先の状態が見えず、切りすぎに気づきにくくなります。洗面所の照明が心もとない場合は、別の明るい部屋に移動してから作業するのがおすすめです。合わせ鏡を使う場合も、位置確認用として軽く使う程度にとどめておきましょう(詳しくは後述します)。

スキバサミ1本で挑む理由

セルフカットを普通のハサミで行っている人はあまり見かけませんが、これには理由があります。普通のハサミは一度でバッサリ切れてしまうため、後頭部のように自分の目で確認しづらい部分では、切りすぎによる失敗につながりやすいのです。

その点スキバサミは、何度も刃を開閉しないと切れない構造になっているため、少しずつ様子を見ながら量を調整できます。焦らず縦・横で切り進めるコツについては、以下の記事もあわせてご覧ください。

⭕️セルフカットのハサミの入れ方(使い方)失敗の原因を解説

【鉄板】メンズのセルフカット 失敗しない為のコツ5選

💡 この5つさえ守れば、後頭部が不自然な髪型になることはほぼありません

メンズの後ろ髪を切る際に、これさえ守っておけば失敗しないという鉄板の切り方があります。

  1. 全て、スキバサミ1本で行う
  2. コームは使わない(全てフリーハンドで切る)
  3. 横で切った後に、縦で切り返し、斜めでチェックする
  4. 生え際の髪は、つまんで長さを整える
  5. 当日1回で完璧を狙うより、2〜3日かけて様子を見ながらチェックカットする方が確実

実際に自分で後ろ髪を切っている人の多くは、この方法をベースにセルフカットしているはずです。それでは、それぞれのポイントを詳しく説明していきます。

実践編:後頭部を縦と横で切る手順

💡 指1本で挟める幅を目安に、横→縦の順で繋げていくのがコツ

刈り上げなしのメンズカットであれば、目安は「指で挟めるか挟めないか」です。指1本分の幅で切っていくだけなので、それほど難しい作業ではありません。

メンズがスキバサミで後頭部をセルフカットしている様子

(イメージ画像)

STEP 01
耳の後ろ同士を指1本で繋ぐ
左右の耳の後ろを、指1本分の幅を目安にスキバサミで繋いでいきます。
STEP 02
耳の後ろ〜三つ襟を横に繋ぐ
耳の後ろから三つ襟に向かって、下がりながら横方向に繋げます。
STEP 03
後頭部中央を合わせて切る
左右の耳後ろ〜三つ襟を切り終えたら、後頭部の真ん中を左右のラインに合わせて繋げます。
STEP 04
縦でチェックカット
横方向で切り終えたら、耳の後ろから真ん中の順番で縦にチェックしながら整えます。

生え際の髪は指でつまんで整える【指を切らない様に注意】

💡 生え際は鏡より、指の感覚を頼りに整える方が確実

生え際は鏡を見るよりも、左手で生え際をつまんで、スキバサミの刃先で切り整える方が簡単で確実です。SNSやQ&Aサイトでも「生え際だけ不自然にガタガタになってしまった」という声が多く見られる箇所なので、慎重に進めましょう。

⚠️ 重要な注意事項

慣れていないと指を切ってしまう可能性があります。慌てず、ゆっくりとしたペースで刃先を入れましょう。

こんな時どうする?よくある失敗パターンと対策

💡 「切りすぎ」と「バリカンの入れすぎ」が二大失敗パターン

ここまでの手順を守っていても、慣れないうちはつまずきやすいポイントがあります。代表的な2つのケースを紹介します。

一気に切りすぎてしまった時

スキバサミは何度も開閉しないと切れない構造ですが、それでも一度に量を入れすぎると、部分的にボリュームが少ない箇所ができてしまいます。後頭部が「虎刈り」のようになることを不安に感じるという声も少なくないようで、少量ずつ・様子を見ながらを徹底することが、切りすぎを防ぐ一番のポイントです。

バリカンを併用する場合の注意点

今回紹介したのはスキバサミのみで仕上げる方法ですが、バリカンを併用するスタイルに挑戦する方もいるかと思います。バリカンは短時間で刈り上げられる分、入れすぎると想定より短くなりすぎる失敗につながりやすい道具です。まずはスキバサミでの調整に慣れてから、部分的に取り入れる方が安全です。

メンズセルフカットのバリカン失敗例/後頭部の刈りすぎ注意点

セルフカットは2〜3日続けて行うと綺麗に切れます

💡 初日で完璧を目指さず、2〜3日かけて微調整するのが仕上がりの近道

セルフカットは焦らず、初日にカットしたら翌日実際に過ごしてみて変な部分を探し、2日目に切り直し、3日目で完成を目指す。そんなイメージで取り組んでみてください。

何度か手を入れるほど上手くなりますし、実際に過ごしてみないと気づけない不都合な部分も見えてきます。複数日かけるつもりで、セルフカットに取り組んでみましょう!

セルフカットが向いている髪型・向いていない髪型

💡 指で長さを挟んで確認できるスタイルほど、セルフカット向き

ソフトモヒカンや刈り上げ系のように、バリカンで長さを揃えやすいスタイルはセルフカットに取り組みやすい傾向があります。一方、マッシュヘアやレイヤーを効かせたスタイルなど、毛束の長さを段階的に変化させる必要があるスタイルは、初心者にとって難易度が上がりやすいと言えます。まずは今回のようなシンプルな長さ調整から慣れていくのが、失敗を防ぐ近道です。似合う髪型そのものに迷っている方は、以下の記事も参考にしてみてください。

⭕️刈り上げ(フェード)が似合う人と似合わない人の特徴と対策(頼み方)

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KnightRise すきばさみ

プロ美容師監修表記のセルフカット向けすきバサミです。刃の入りが軽く、後頭部のような見えにくい部分でも少しずつ量を調整しやすいのが利点です。⚠️ 切れ味が良い分、慣れないうちは指を挟んだ際にケガをしやすいので注意してください。

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因みに、セルフカットを100円のハサミで行うのはおすすめしていません。詳しい理由は以下の記事で解説しています。

⭕️100円のハサミは開閉が硬く髪がスムーズに切れない

💬 よくある質問

セルフカットで後ろ髪を切る時、普通のハサミではダメですか?

普通のハサミは一度でざっくり切れてしまう分、後頭部のような自分では見えにくい部分では失敗のリスクが高くなります。少しずつ調整できるスキバサミを使うことで、切りすぎを防ぎやすくなります。

鏡を見ながら切った方がいいですか?

後頭部は鏡の中で左右が反転して見えるため、鏡だけを頼りに切ると位置感覚がずれやすくなります。鏡は大まかな位置確認程度にとどめ、指の感覚とハサミの動きを中心に進めるのがおすすめです。

1回で仕上げないといけませんか?

当日中に完璧を目指すよりも、切った翌日以降の様子を見ながら2〜3日かけて少しずつ整えていく方が、結果的に自然な仕上がりに近づきやすくなります。

どんな髪型でもセルフカットできますか?

指で挟んで長さを確認できる程度のスタイルであれば取り組みやすいですが、細かいレイヤーやグラデーションが必要なスタイルは難易度が上がります。まずはシンプルな長さ調整から試すのがおすすめです。

バリカンを使ってもいいですか?

バリカンは短時間で刈り上げられる分、入れすぎると想定より短くなりすぎる失敗につながりやすい道具です。今回紹介したスキバサミ中心の方法に慣れてから、部分的に取り入れるのがおすすめです。

まとめ

後頭部のセルフカットは、スキバサミ1本・フリーハンドを軸に、横→縦→斜めの順でチェックしながら進めることが失敗を防ぐ一番のポイントです。生え際は指でつまんで整え、当日中に完璧を目指さず2〜3日かけて微調整する。この流れを守るだけで、自分では見えない部分でも大きく崩れることは少なくなります。まずは今回の手順を、次のセルフカットの機会にぜひ試してみてください。

他にも部分別のセルフカットの仕方や、自宅でのカット方法をラベル②髪の切り方では多数紹介しています。あわせてご覧ください。

⭕️ショートウルフの切り方【メンズカット講習】

⭕️メンズセルフカット/毛束感とトップにボリュームを出す髪の切り方

【髪技屋さんのプロフィール】

■ 美容師歴・実績:美容師免許・管理美容師免許取得・20年以上のベテラン美容師。🏆 全国大会入賞、📝 美容専門誌掲載の実績を持つ。

■ 活動内容: 髪の知識・技術全般の講師としても活動。プロも支持する技術で髪の悩みを解決。

■ YouTube: 動画数 1200本以上、総再生回数 2700万回、登録者 3.8万人を達成。

■ ブログ: 記事数 1000本以上。ヘアケア、カラー調合、骨格別ヘアなど、髪のあらゆる疑問を解決。


■ お問い合わせ: ご質問やご相談はX(旧Twitter) @kamiwazayasan までお気軽にどうぞ。

※掲載情報には万全を期しておりますが、施術やヘアケアの実践は自己責任にてお願いいたします。