後頭部は自分では見えない分、セルフカットで一番失敗しやすい部分です。今回はセルフカット歴23年の美容師が、実際に自分の後ろ髪を切っている方法を手順ごとに詳しくご紹介します。今日から真似できる、再現性の高いやり方としてお付き合いください。
- 後頭部はスキバサミ1本・フリーハンドで切ると失敗しにくい
- 横→縦→斜めの順でチェックしながら進めるのが鉄板の手順
- 1日で完成させず、2〜3日かけて仕上げる方が結果的に綺麗になる
セルフカットを始める前に整えておきたい環境と道具
後頭部のセルフカットは、切る手順そのものより先に、環境と道具を整えておくことで失敗率がぐっと下がります。
部屋の明るさ・鏡の位置を整える
日本人の髪色は暗いため、薄暗い場所で切ると細かい毛先の状態が見えず、切りすぎに気づきにくくなります。洗面所の照明が心もとない場合は、別の明るい部屋に移動してから作業するのがおすすめです。合わせ鏡を使う場合も、位置確認用として軽く使う程度にとどめておきましょう(詳しくは後述します)。
スキバサミ1本で挑む理由
セルフカットを普通のハサミで行っている人はあまり見かけませんが、これには理由があります。普通のハサミは一度でバッサリ切れてしまうため、後頭部のように自分の目で確認しづらい部分では、切りすぎによる失敗につながりやすいのです。
その点スキバサミは、何度も刃を開閉しないと切れない構造になっているため、少しずつ様子を見ながら量を調整できます。焦らず縦・横で切り進めるコツについては、以下の記事もあわせてご覧ください。
【鉄板】メンズのセルフカット 失敗しない為のコツ5選
メンズの後ろ髪を切る際に、これさえ守っておけば失敗しないという鉄板の切り方があります。
- 全て、スキバサミ1本で行う
- コームは使わない(全てフリーハンドで切る)
- 横で切った後に、縦で切り返し、斜めでチェックする
- 生え際の髪は、つまんで長さを整える
- 当日1回で完璧を狙うより、2〜3日かけて様子を見ながらチェックカットする方が確実
実際に自分で後ろ髪を切っている人の多くは、この方法をベースにセルフカットしているはずです。それでは、それぞれのポイントを詳しく説明していきます。
実践編:後頭部を縦と横で切る手順
刈り上げなしのメンズカットであれば、目安は「指で挟めるか挟めないか」です。指1本分の幅で切っていくだけなので、それほど難しい作業ではありません。
生え際の髪は指でつまんで整える【指を切らない様に注意】
生え際は鏡を見るよりも、左手で生え際をつまんで、スキバサミの刃先で切り整える方が簡単で確実です。SNSやQ&Aサイトでも「生え際だけ不自然にガタガタになってしまった」という声が多く見られる箇所なので、慎重に進めましょう。
慣れていないと指を切ってしまう可能性があります。慌てず、ゆっくりとしたペースで刃先を入れましょう。
こんな時どうする?よくある失敗パターンと対策
ここまでの手順を守っていても、慣れないうちはつまずきやすいポイントがあります。代表的な2つのケースを紹介します。
一気に切りすぎてしまった時
スキバサミは何度も開閉しないと切れない構造ですが、それでも一度に量を入れすぎると、部分的にボリュームが少ない箇所ができてしまいます。後頭部が「虎刈り」のようになることを不安に感じるという声も少なくないようで、少量ずつ・様子を見ながらを徹底することが、切りすぎを防ぐ一番のポイントです。
バリカンを併用する場合の注意点
今回紹介したのはスキバサミのみで仕上げる方法ですが、バリカンを併用するスタイルに挑戦する方もいるかと思います。バリカンは短時間で刈り上げられる分、入れすぎると想定より短くなりすぎる失敗につながりやすい道具です。まずはスキバサミでの調整に慣れてから、部分的に取り入れる方が安全です。
セルフカットは2〜3日続けて行うと綺麗に切れます
セルフカットは焦らず、初日にカットしたら翌日実際に過ごしてみて変な部分を探し、2日目に切り直し、3日目で完成を目指す。そんなイメージで取り組んでみてください。
何度か手を入れるほど上手くなりますし、実際に過ごしてみないと気づけない不都合な部分も見えてきます。複数日かけるつもりで、セルフカットに取り組んでみましょう!
セルフカットが向いている髪型・向いていない髪型
ソフトモヒカンや刈り上げ系のように、バリカンで長さを揃えやすいスタイルはセルフカットに取り組みやすい傾向があります。一方、マッシュヘアやレイヤーを効かせたスタイルなど、毛束の長さを段階的に変化させる必要があるスタイルは、初心者にとって難易度が上がりやすいと言えます。まずは今回のようなシンプルな長さ調整から慣れていくのが、失敗を防ぐ近道です。似合う髪型そのものに迷っている方は、以下の記事も参考にしてみてください。
⭕️刈り上げ(フェード)が似合う人と似合わない人の特徴と対策(頼み方)
プロ美容師監修表記のセルフカット向けすきバサミです。刃の入りが軽く、後頭部のような見えにくい部分でも少しずつ量を調整しやすいのが利点です。⚠️ 切れ味が良い分、慣れないうちは指を挟んだ際にケガをしやすいので注意してください。
Amazonで詳細・価格を見る自宅でのセルフカット時に髪の飛び散りを防ぎ、後片付けの手間を減らせるケープです。⚠️ サイズ感は体格によって大きく感じる場合があります。
Amazonで詳細・価格を見る因みに、セルフカットを100円のハサミで行うのはおすすめしていません。詳しい理由は以下の記事で解説しています。
💬 よくある質問
セルフカットで後ろ髪を切る時、普通のハサミではダメですか?
普通のハサミは一度でざっくり切れてしまう分、後頭部のような自分では見えにくい部分では失敗のリスクが高くなります。少しずつ調整できるスキバサミを使うことで、切りすぎを防ぎやすくなります。
鏡を見ながら切った方がいいですか?
後頭部は鏡の中で左右が反転して見えるため、鏡だけを頼りに切ると位置感覚がずれやすくなります。鏡は大まかな位置確認程度にとどめ、指の感覚とハサミの動きを中心に進めるのがおすすめです。
1回で仕上げないといけませんか?
当日中に完璧を目指すよりも、切った翌日以降の様子を見ながら2〜3日かけて少しずつ整えていく方が、結果的に自然な仕上がりに近づきやすくなります。
どんな髪型でもセルフカットできますか?
指で挟んで長さを確認できる程度のスタイルであれば取り組みやすいですが、細かいレイヤーやグラデーションが必要なスタイルは難易度が上がります。まずはシンプルな長さ調整から試すのがおすすめです。
バリカンを使ってもいいですか?
バリカンは短時間で刈り上げられる分、入れすぎると想定より短くなりすぎる失敗につながりやすい道具です。今回紹介したスキバサミ中心の方法に慣れてから、部分的に取り入れるのがおすすめです。
まとめ
後頭部のセルフカットは、スキバサミ1本・フリーハンドを軸に、横→縦→斜めの順でチェックしながら進めることが失敗を防ぐ一番のポイントです。生え際は指でつまんで整え、当日中に完璧を目指さず2〜3日かけて微調整する。この流れを守るだけで、自分では見えない部分でも大きく崩れることは少なくなります。まずは今回の手順を、次のセルフカットの機会にぜひ試してみてください。
他にも部分別のセルフカットの仕方や、自宅でのカット方法をラベル②髪の切り方では多数紹介しています。あわせてご覧ください。
