- 黒髪以外(トーンダウン後の既染毛)のトーンアップは、オキシ6%ではなく「オキシ3%」と「ライトナー併用」が最もダメージレスです。
- ブリーチ(30%)+ライトナー(70%)の減圧調合により、ブリーチ力をコントロールして手触りの悪化を防ぐことができます。
- オキシドールの濃度を正しく選定することで、無駄なハイダメージを与えずに希望の明るさ(ベージュ・茶髪)を叶えられます。
まえがき
今回は、ブリーチ剤にオキシドール(2剤)の6%と3%をそれぞれ組み合わせ、トーンダウン後の6トーンの髪に塗布した際の発色とダメージ具合を比較検証した動画の解説です。
現在、私の中で確立している弱ブリーチ技法の原点は、まさに今回ご紹介する過去の検証実験から生まれたやり方となります。
施術の選択肢を増やすためにも、どのような理由でオキシ濃度や減圧調整を行うのか、そのメカニズムをチェックしてみてください。
なお、ご質問やリクエストはいつでも受け付けていますので、気軽にご連絡ください。
関連記事の紹介
当ブログのカラー関連カテゴリーでは、ほかにも現場で役立つヘアカラーの考察記事を多数公開しています。
それでは、本題の検証内容に入っていきましょう。
ブリーチ剤はオキシドール3%と6%でどのくらい変化する?
まずは、実際の検証映像を以下からご覧ください。(お時間がない方はスキップしていただいても問題ありません)
動画で伝えたい事を要約
今回の実験では、1剤の比率を「ブリーチ30%:ライトナー70%」に設定し、オキシドールは3%と6%の2つのパターンでブリーチによるパワーの違いを見ています。
ブルー系やマット系で、6レベルまでトーンダウンした髪の明るさを上げよう!という時に、オキシドール3% 対 オキシドール6%のどちらを使いますか?といった内容となっています。
黒髪を明るくする場合はオキシドール6%の方が効率的ですが、すでに1度明るく染めていてトーンダウンをした髪の毛の場合にそこまで明るくしなくても良い時もありますよね?
例えば、ベージュくらいにしたい!とか、茶髪くらいで十分というお客様の場合です。
そういう時に、ダメージを考えて目指す明るさによってはオキシドールを3%に設定したり、ブリーチにライトナーを混ぜて薬剤のパワーを調節してあげることでダメージを抑えることができるので、今回のことを理解していればその選択肢を得ることができます。
- STEP1: 髪の履歴(黒髪かトーンダウンした既染毛か)を確認し、必要な明度を明確にする。
- STEP2: ブリーチ単品ではなく、ライトナーを70%程度ブレンドして1剤のアルカリ・脱色力を減圧する。
- STEP3: 2剤オキシドールを6%から3%に変更し、過剰なタンパク質変性とパサつきを防ぐ。
サロン現場でよくある失敗は、「過去に暗く染めたから」という理由だけで6%ブリーチをベタ塗りし、髪の毛の限界を超えてチリチリにさせてしまうケースです。トーンダウン後の残留色素やアンダーの明るさによっては、アルカリ度と酸化力を落とした「弱ブリーチ」で十分に明るくなります。手触りとツヤを維持しながら次回以降のカラーチェンジの幅を残せる点こそ、プロがこの減圧技法をおすすめする最大の理由です。
実験の結論
結論としては、既染毛にブリーチをする際にはライトナーと混ぜてオキシドールを3%で染めることで、ダメージを大幅に減らすことに繋がります!
仕上がりも以下の画像のようになります。
上が3%で、下が6%です。(手触りは誰でも解るくらい上が良くなっています)
暗い髪の毛を明るくする際の、弱ブリーチの技法は今後も検証を進めていきますが、これにより今後も増え続ける様々なお客様の技術的要望(ダメージレス等)に応えられるようになると思います。
結果的にお客様にも喜ばれて仕事の幅も広がるから、オキシドールの使いこなしを更に追究していきたい!と私は思う訳です。
ハイトーン・減圧カラー後の髪を守るホームケアアイテム
どれだけ薬剤をコントロールして弱ブリーチを行ったとしても、髪内部のタンパク質はデリケートな状態になっています。
毎日のドライヤー前やスタイリング時にハイトーン専用の集中補修アイテムを取り入れることで、サロン帰りの滑らかな質感を長くキープできます。
ジカルボン酸由来のボンドテクノロジーにより、髪内部の結合を保護・補修。ブリーチ後のパサつきを抑え、ツヤのある滑らかな指通りへ導きます。
オイルと保湿成分が髪内部に均一に馴染み、ドライヤー中の引っかかりを抑えて毛先まで扱いやすいしなやかな髪に整えるアウトバントリートメントです。
あとがき
動画の撮影から時間が経っているので現在のカラーに対する考え方って変わっていることが多いのですが、オキシドールの使いこなしなんかは現在、一部の美容師さん達は結構出来て当たり前になってきているので今更感もありますが、今後の為にも備忘録として残しておこうと思い記事を新たに更新させて頂きました。
これを応用してオキシドールによるパワー調整でブリーチ以外の、ファッションカラーで活用することも出来るので今後も紹介していこうと思います。
関連のカラーカテゴリーにも他にも様々な事が記載していますので良ければご覧ください。
トーンダウンした髪にオキシ6%でブリーチするとどうなりますか?
オキシ6%を使用すると急激にリフトが進むため、過度なメラニン・色素破壊が起こり、キューティクルが傷んで激しいパサつきや切れ毛の原因になります。
ブリーチにライトナーを混ぜる理由は何ですか?
ライトナーを混ぜることで1剤中のアルカリ度と脱色力をマイルドにし、ブリーチ特有の急激なダメージを抑えながら狙ったトーンまで優しく明度を上げるためです。
黒髪(バージン毛)から明るくする場合もオキシ3%で大丈夫ですか?
メラニン色素が多く残るバージン毛を13トーン以上に高リフトする場合は6%が適していますが、10トーン前後のナチュラルな明るさであれば3%やライトナー併用でも対応可能です。
セルフカラーでオキシ3%と6%を混ぜて使うのは問題ないですか?
同じメーカーの2剤同士であれば、混合して4.5%などの中間濃度を作ることは化学的に可能ですが、ムラを防ぐため十分な撹拌と塗布スピードが必要です。
ブリーチ後に髪が傷んで手触りが悪くなった場合の応急対処法は?
ジカルボン酸やヘマチン配合のブリーチ毛専用アウトバントリートメントを使用し、ドライヤー前の熱保護と水分・油分の補修を徹底することが有効です。
この記事が役立ったら、周りの方にもシェアしてみてください!
