- ラベンダーアッシュの色落ち期間(ブリーチ有無別)
- 色持ちを良くする3つの具体的な方法
- 市販カラー剤で失敗しない染め方の手順
- 色ムラの原因と予防策
ヘアカラーは使用48時間前にパッチテストが必須です。 アレルギーは突然発症します。 詳しい手順は本文の安全ガイドで必ず確認してください。
はじめに
ラベンダーアッシュの色持ちは、元の髪とケア次第で大きく変わります。 こんにちは、美容師歴20年以上の「髪技屋さん」です。ラベンダーアッシュは、透明感と絶妙なくすみ感が人気のカラーですが、「セルフカラーだとすぐに色落ちしてしまう」というご相談を非常によく受けます。
特に市販のカラー剤を使ったセルフカラーでは、「ブリーチした髪が1週間で金髪に戻った」「暗い髪に染めたらラベンダー感が出なかった」といった失敗も多いです。しかし、色落ちの期間や原因を知り、正しい対策を行えば、市販品でもキレイな色を長く楽しむことは可能です。気になるカラー剤は、画面下部の『PR⭐️Amazonで探す』からチェックしてみてくださいね。
この記事では、ラベンダーアッシュの色落ち期間の目安と、色持ちを良くする3つの具体的な方法、さらに失敗しないセルフカラーの手順をプロの視点で徹底解説します。
セルフカラーでよくある失敗とその原因
私のサロンには「市販のラベンダーアッシュがすぐ落ちた」というご相談が後を絶ちません。ラベンダーアッシュは、赤みを消すためのアッシュ(青)と、黄ばみを消すためのラベンダー(紫)で構成されています。これらの寒色系の色素は、粒子が大きく髪の内部に定着しにくいため、元々色落ちしやすい特性があります。
セルフカラーで特に失敗しやすい3つの原因を見ていきましょう。
失敗原因1:ハイダメージ毛(ブリーチ毛)に染めた
ブリーチ後の髪は、髪の表面を覆うキューティクルが開いている状態です。例えるなら、穴の開いたバケツに水を入れるようなもの。せっかく色素を入れても、シャンプーのたびにどんどん流れ出てしまいます。特にラベンダー(紫)やアッシュ(青)は、この穴から真っ先に抜け落ちてしまいます。
失敗原因2:毎日のシャワーが高温すぎる
熱いお湯(40℃以上)は、キューティクルを開かせる最大の原因です。せっかく閉じていたキューティクルが再び開いてしまい、そこから色素が流出します。染めた当日に熱いお湯でシャンプーするのは、色を捨てているようなものです。
失敗原因3:暗い髪に染めてラベンダー感が出なかった
これは「色落ちが早い」とは別の失敗ですが、よくあるご相談です。ブリーチなしの暗い髪(黒髪やダークブラウン)にラベンダーアッシュを乗せても、透明感のある紫には発色しません。市販のカラー剤は、黒髪を明るくする力(脱色力)と色を入れる力(染色力)を持っていますが、暗い髪の赤みを抑え込み、「ほんのりアッシュ感のあるブラウン」になることが多いです。
【サロンでの実体験】ブリーチ毛の色落ちが早すぎた事例
以前、20代前半の女性が「セルフカラーの失敗」でご来店されました。状況は、ブリーチを2回したハイトーンの髪に、市販の泡カラー(ラベンダー系)を使用したとのこと。ベース状態は毛先がかなりハイダメージでした。失敗内容は、「染めた当日はキレイなラベンダーだったのに、3日後のシャンプーでほぼ色が消え、ただの黄ばんだ金髪に戻ってしまった」というものです。原因分析として、これは典型的な「ハイダメージ毛による色素の流出」です。さらに、毎日のシャワーが42℃と高温だったことも色落ちを加速させていました。解決策として、サロンで色を入れ直した後、次回からは「紫シャンプーを染めた翌日から使うこと」と「お湯の温度を必ず38℃以下にすること」を指導しました。2ヶ月後、その方は次のセルフカラーで1週間以上ラベンダー感を維持できたと報告してくれました。
安全性・準備ガイド
パッチテストは、アレルギーを防ぐ最も重要な準備です。 セルフカラーは手軽ですが、薬剤を使う以上、リスクも伴います。特にヘアカラーによるアレルギー(ジアミンアレルギー)は、一度発症すると非常に深刻です。必ず以下のガイドラインを守ってください。
- 48時間前に、説明書に従って薬剤(1剤と2剤)を少量混ぜます。
- 混ぜた薬剤を、綿棒で腕の内側に10円玉大に薄く塗ります。
- 自然乾燥させ、そのまま触らずに48時間(2日間)放置します。
- 塗布部にかゆみ、赤み、腫れ、発疹などの異常が出た場合は、すぐに洗い流し、絶対にカラーリングをしないでください。
体質は変わるため、以前大丈夫だった人でも、毎回必ず実施してください。
セルフカラーに必要な準備物リスト
塗布をスムーズに行うため、すべて手の届く範囲に揃えておきましょう。
- 市販ヘアカラー剤(肩を超える長さや髪が多い人は2箱)
- ケープまたは汚れてもいいタオル・前開きの服
- 付属の手袋(フィットしない場合は別途ゴム手袋)
- ワセリンまたは油性のクリーム(生え際、耳、首筋に塗る)
- イヤーキャップ(ラップと輪ゴムでも代用可)
- 髪を分けるダッカール(最低4つ)
- 目の粗いコーム
- 時計
ラベンダーアッシュのセルフカラー施術方法
ラベンダーアッシュを市販のカラー剤(例:ホーユー「ビューティラボ ホイップヘアカラー ベビーラベンダー」やロレアル パリ「エクセランス 6LA」など)でキレイに染めるには、スピードと均一さが命です。特に見えにくい後頭部や襟足はムラになりやすいため、「4分区(よんぶんく)」というプロの基本テクニックを使いましょう。
ここでは、初心者でもムラになりにくい「泡タイプ」のカラー剤を使った手順を解説します。
📋 ラベンダーアッシュ 成功の3ステップ
準備とブロッキング(4分区)
薬剤塗布(襟足→後頭部→側面→前髪)
放置後、乳化させて洗い流す
詳細な塗布手順(5〜10分)
- 準備 (STEP1): ワセリンを生え際や耳に塗り、髪を4分区にダッカールで留めます。薬剤を説明書通りに混ぜます。
- 塗布 (STEP2): 髪の温度が低く染まりにくい「襟足」から塗り始めます。次に「後頭部」→「サイド(側面)」→「前髪・頭頂部」の順で薬剤(泡)をたっぷり乗せていきます。⚠️ 薬剤の量が少ないと、確実に色ムラの原因になります。ロングヘアや髪が多い人は必ず2箱使い、ケチらずに全体が泡で覆われるまで塗布してください。
- もみ込み: 全体に泡が行き渡ったら、シャンプーするように優しく髪全体をもみ込みます。根元から毛先まで均一に泡がなじむようにします。
- 放置: 説明書に記載された時間(通常20〜30分)を守って放置します。ラベンダーアッシュは放置しすぎると色が暗く沈みすぎる可能性があるので、時間は厳守してください。
- 乳化とすすぎ (STEP3): 時間が来たら、すぐに洗い流さず、シャワーのぬるま湯を少量手にとり、髪全体にもみ込みます(乳化)。これをすることで薬剤が均一になじみ、色持ちが良くなります。その後、お湯に色が出なくなるまで(お湯が透明になるまで)しっかりすすぎます。
- 仕上げ: 付属のトリートメント、またはお手持ちのカラーケア用トリートメントで仕上げます。
【サロンでの実体験】ブリーチなしでも泡カラーで成功した事例
30代の女性で、セルフカラー中級者の方が「ブリーチなしでラベンダーアッシュにしたい」とご相談に来られました。状況は、暗めのブラウン(6トーン)で、根元が2cmほど伸びている状態でした。ベースはブリーチなしの既染毛です。過去にクリームタイプで根元だけ明るくなる「逆プリン」を経験されていました。そこで、初心者でも均一に染めやすい泡タイプ(ホーユー「ビューティラボ」の新色ベビーラベンダー)を推奨しました。原因分析として、クリームタイプは塗布技術が必要ですが、泡タイプなら全体をもみ込むことで薬剤を均一化しやすいです。解決策として、薬剤をケチらず「2箱使うこと」と、「襟足からの4分区塗布」を徹底するよう指導しました。結果、根元が明るくなりすぎる失敗もなく、光に当たるとラベンダー感がわかる、キレイなアッシュブラウンに染まったとご報告をいただきました。
髪質・ベース別のカラー選びのコツ
ラベンダーアッシュの色落ち期間は、染める前の髪の明るさ(ベース)によって劇的に変わります。自分のベースに合わせて、色落ちの目安を把握しておきましょう。
🟠 ベース:ブリーチあり(ハイトーン)
- 仕上がり: 透明感抜群の明るいラベンダーアッシュ。
- 色落ち目安: 約1週間。
- 色落ち過程: ラベンダー → アッシュグレー → アッシュベージュ → 黄色みのある金髪。
- 対策: 紫シャンプーが必須です。
🔵 ベース:ブリーチなし(暗め〜茶髪)
- 仕上がり: 赤みを抑えたアッシュブラウン。光に透かすとラベンダーがわかる程度。
- 色落ち目安: 約2〜4週間。
- 色落ち過程: ラベンダーアッシュブラウン → アッシュブラウン → 元のブラウン。
- 対策: 色持ちは比較的良いですが、紫シャンプーを使うとアッシュ感が長持ちします。
パーソナルカラー別のおすすめ
ラベンダーアッシュは比較的ブルベ(ブルーベース)向きですが、色味を選べばイエベ(イエローベース)の方も楽しめます。
- ブルベ(夏・冬): 青みが強いラベンダーアッシュ、くすみの強いアッシュが似合います。
- イエベ(春・秋): 青みより紫(ピンク)が少し強い「ラベンダーベージュ」や「ピンクアッシュ」を選ぶと肌なじみが良いです。
色持ちを良くする!メンテナンス方法
ラベンダーアッシュの色持ちは、染めた後のケアで決まります。 せっかくキレイに染めた色を1日でも長く楽しむために、美容師が実践している「色持ちを良くする3つの方法」を必ず守ってください。
方法1:紫シャンプー(ムラシャン)を使う
ラベンダーアッシュの色落ち過程で必ず出てくる「黄ばみ」。この黄ばみを打ち消してくれるのが、補色である「紫」の色素が入った紫シャンプーです。染めた翌日〜3日後から、3日に1回程度、普段のシャンプーの代わりに使うだけで、色落ちの過程が黄ばんだ金髪ではなく、キレイなアッシュベージュになります。
方法2:シャワーの温度を「38℃以下」にする
これが最も重要かもしれません。熱いお湯はキューティクルを開かせ、色素を流出させる最大の原因です。髪を洗うときは、必ず「ぬるい」と感じる38℃以下のぬるま湯に設定してください。染めた当日はシャンプーを控える(お湯で流すだけにする)のも非常に効果的です。
方法3:すぐに乾かし、熱ダメージを防ぐ
髪が濡れている時間は、キューティクルが最も開きやすく無防備な状態です。お風呂から上がったら、タオルドライ後すぐにドライヤーで乾かしてください。⚠️ 自然乾燥は色落ちとダメージを促進させる最悪の習慣です。また、ヘアアイロンやコテを使う場合は、温度を160℃以下、できれば140℃設定にし、熱による色素の変性を防ぎましょう。
⚖️ 色持ちが悪いNG習慣 vs 良いOK習慣
❌ NG
- 40℃以上の熱いお湯でシャンプー
- 洗浄力の強い市販シャンプーを毎日使う
- お風呂上がりに自然乾燥させる
- 180℃のヘアアイロンを毎日使う
✅ OK
- 38℃以下のぬるま湯で洗う
- 紫シャンプーを3日に1回使う
- すぐにドライヤーで乾かす(最後に冷風)
- ヘアアイロンは160℃以下にする
※その他のヘアケア方法は、ヘアケアの基本も参考にしてください。
よくある質問(FAQ)
市販のラベンダーアッシュでよくある疑問にお答えします。
Q1: 色落ち後は何色になりますか?
A1: はい、ベースの明るさによります。ブリーチ毛の場合は、ラベンダー→アッシュグレー→黄みのあるベージュ(金髪)に抜けていきます。ブリーチなしの暗い髪の場合は、ラベンダーアッシュブラウン→赤みのないアッシュブラウン→元のブラウンに戻っていきます。紫シャンプーを使うと、この色落ち過程がキレイになります。
Q2: 紫シャンプー(ムラシャン)はいつから使えばいいですか?
A2: 染めた当日はシャンプー自体を控えるのがベストです。翌日、または3日後から使い始めるのがおすすめです。毎日使うと紫が入りすぎて髪色が暗くくすむ場合があるので、まずは3日に1回程度の頻度で試し、黄ばみが気になってきたら頻度を調整してください。
Q3: ブリーチなしの黒髪でもラベンダーアッシュに染まりますか?
A3: はい、染まりますが、パッケージのような「透明感のある明るいラベンダー」にはなりません。市販のカラー剤で黒髪から染めた場合、仕上がりは「ほんのりラベンダーのニュアンスがある、赤みを抑えたアッシュブラウン」になります。光に当たるとアッシュ感がわかる、というイメージです。
まとめ
ラベンダーアッシュの色持ちは「ベース」と「染めた後のケア」で決まります。 透明感があり人気のラベンダーアッシュですが、市販のカラー剤でセルフカラーを行う場合、色落ちしやすい特性を理解しておくことが成功の鍵です。
ブリーチ毛なら色落ちは1週間程度と早いですが、紫シャンプーでケアすれば長く楽しめます。ブリーチなしなら色持ちは3〜4週間と比較的良いですが、ラベンダー感は控えめです。どちらの場合も、色持ちを良くする3つの方法(1. 紫シャンプー、2. 38℃以下のぬるま湯、3. すぐに乾かす)を徹底することが重要です。
この記事で解説した「4分区」での均等塗布やパッチテストを守り、ぜひキレイなラベンダーアッシュのセルフカラーに挑戦してみてください。セルフカラーの塗布手順や詳しい染め方は、私のYouTubeチャンネルでも動画で確認できますよ。
📚 参考文献
- ホーユー公式サイト(ビューティラボ製品情報)
- ロレアルパリ公式サイト(エクセランス製品情報)
- シュワルツコフ公式サイト(サイオス製品情報)
- ホットペッパービューティーマガジン(ヘアカラー特集)
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