この記事で解ること
今回の記事では「ブリーチでひどいムラにになってしまった時の直し方」として、実際にどうやったら 綺麗に染め直す事が出来るのか?
2種類のムラのパターンを例として、直し方(修正方法)を 詳しく紹介していきます。
(オキシの使い方や、購入方法などを紹介してます)
⭕️セルフブリーチでムラになったお客さまが来店された時の対処の仕方
まずは、どのようなパターンでムラになっているのかを見極める事から始まります。
パッと見では 地毛の黒髪からのブリーチなのか?
黒染めからのブリーチなのか?
ブリーチからの黒染めなのか?
実際に目で見て、話を伺って始めて確認した後で 修正する為の対策案が出てきます🤔
ムラの種類を大きく2つのパターンに分けてみました↓
①全体的にムラになっているパターン
金髪やら 黒髪やらが 所々、ごちゃごちゃに入り混ざった状態です。
正直な所、完全に均一に綺麗な状態に直せるのか?は とても難しい施術となりますが、
綺麗に見える様に修正する事は可能です😃時間もお金も かなりかかります(5時間くらいかかる事もあります)
②根元だけ明るさが違うパターン
根元だけ明るい状態や 根元だけ暗い状態です。
①に比べると容易ですが、それでも手間がかかります。上記に同じく 時間もお金も それなりにかかります(3時間くらいが目安です)
失敗の修正の場合はお客様にしっかりとカウンセリングで伝える事から始める
ヘアカラーのムラ以外でも 「失敗の修正」と言うのは 簡単では無い事も 多々あります😅
特に セルフカラーでの失敗の修正の場合、どんな薬剤を使ったのか?
塗布量のムラや、薬剤の塗れている箇所と完全に塗れてない箇所が 混ざっている場合は1度の修正で 直す事が 出来ない事が多いです😐️
あらかじめ、美容師さんは髪の状態を見て判断して「料金やかかる時間」を伝えましょう。
それでも完全に直せないと思う場合は、一生懸命 頑張るけど 直せない可能性、等の リスクも プロとして正直に伝える必要があります😎
それを踏まえた上で 2種類のパターンの修正の仕方を紹介します↓
⭕️全体的にムラになっているパターンの直し方(難しい)
↑の画像のように 全体的にムラになっている場合の 直し方は極端ですが2つに1つです😎
黒髪を明るくして合わせるか、明るい髪を黒く染めて合わせるかです😅
これは、ムラになる前の状態がどのようだったのか?にもよって 大きく難易度は変化します。
↑の画像だと
明らかに明るめの髪を黒染めで暗くした後に、また再度明るくしようと セルフブリーチをした結果 根元~毛先にかけて3種類の明るさのムラがあるのが解ります↓
①黒染めした部分が 全く明るくなりきれてない箇所
②黒染め事態が薄く染かった為に、一気に明るくなった箇所(根元の体温による効果も)
③ある程度明るくなった箇所(オレンジっぽい茶髪)
根元~毛先で(明るい、黒、茶髪)
↑は1番難しいパターンです😅
この場合、確実に綺麗に直す為には 真っ黒に染めるのが確実です😐️間違いない
黒い部分に合わせるのなら 簡単です。
ですが、大抵の場合は明るく染めたいから美容室に直しに来店される訳で、
明るい部分に合わせるとなると、とても難しくなります😅
やり方の1つとして、黒染め部分のブリーチ剤による脱染が可能かどうか?は
「やってみないと解らない」と言うのが正直な答えだからです。
黒染め部分の脱染のやり方としては2つあります😎
①酸性領域の脱染剤を使う
↑は酸性のカラーリムーバーと言われています。
8年前くらいかな?YouTubeを始める以前、 僕は 全国から薬剤を集めて色々と気になる事についてを 検証していたのですが、その頃に出会った1つが 今回紹介したアシッドイレイザーです😎
知る人ぞ知る マニアックな薬剤です。
髪へのダメージとしては 殆んど無くて、黒染め等の染料を根こそぎ取る為だけの商品です。
僕も以前 黒染め落としに購入して実際に試した結果、綺麗に黒染めの染料がダメージ無く落とせたので、
コストは高いですが 唯一無二の価値があるので 常備しています。
美容師さんでも おそらく100人いたら10人くらいしか この特殊な「酸性の染料リムーバー」の存在を知ってる方はいないかもしれませんが、
なるべくなら いざと言う時の為にも、こういったものがあるという事だけでも 覚えておいてください😃
酸性タイプの薬剤なので、その後のオンカラーは 酸性タイプのカラーで調合するか、一週間程度 間隔を開けてけてから染めるのが無難です。
(アクセントカラーと酸性タイプのカラー剤を混ぜて 調合したりします)
アシッドイレイザー後は、髪の毛が酸性に片寄っている為に、アルカリ性のカラーだと 濃く入り過ぎたり 染まりが悪くなる可能性があります。
説明書を読んでからご使用ください😃
②ブリーチで調節しながら落とす
明度によっては、弱ブリーチで調節しますが、今回のような場合は18トーンまで根元が明るくなっているので
ブリーチ単品で 一発塗り、オキシドールは3%で40分~60分の自然放置でOKです。
弱ブリーチについては↓
例えば
これは、すでに18レベルまで明るくなっている部分に ブリーチを使っても 更に明るくする事は難しいという事で、
ですが、①や③の部分は 黒髪(黒染め)からと茶髪からなので 明度は大きく変化します(18トーンに近づきます😃)
黒染めからのブリーチは通常 1回で10~16トーン付近まで明るくなります😃(上がりやすさは、履歴等によって変化します)
後は ブリーチを2回、3回と繰り返す事で 全体的な明るさは 殆んど均一に近づける事が可能となります。
ブリーチを繰り返す事によるダメージを考慮するなら、オキシドールを低めの濃度で ゆっくり時間をかけて 数回行うのが ベストですが、
ムラの直しでは、基本的に オンカラーありきで考えるので
暗めのトーンが仕上がりの目標なら完全にベースを合わせなくても ブリーチ1回程度で 色で合わせる事も可能です。
⭕️根元だけ明るさが違うパターンの直し方
根元だけ明るい場合や 根元だけ暗い場合もありますが、
このパターンは全体的なムラの時と比べると 比較的簡単です😎
弱ブリーチの考えを元に 明るくしたい箇所を目標の明るさまで上げる為に ブリーチのパワーを調節しながら、
狙った所(根元の暗い部分)だけに塗布します😃
やり方としては、
①ヘアマニキュアの要領で暗い部分だけを狙って コームにブリーチをつけて 暗い部分に塗布する方法
②薄めのスライスを取り、アルミホイルやコットンを毛束の下に敷いて 暗い部分に薬剤を塗布したら 毛束の上にも アルミホイルをのせて 狙った所だけに薬剤を塗布します。
時間的には、ヘアマニキュアの要領が早いですが アルミホイルを使った方法の方が より正確に行えます😎
あとがき
今回は セルフブリーチでひどくムラになった場合を想定した 直し方の紹介をしました🎵
実際に そういったお客様が来店される事もあるかと思いますので 参考になればと思います😃
他にも↓に 沢山カラーについての記事ありますので 良ければご覧ください。