- 2025年も「韓国風くびれミディ」は20代のトレンドヘア。
- 成功の鍵は「顔まわりのレイヤー」と「重さを残すカット」。
- 美容師へのオーダー方法と自宅でのスタイリング再現が重要。
20代ロングヘアのマンネリ解消!「くびれミディ」という選択肢
💡 20代のロングヘアに飽きたら、くびれミディが最適解です。美容師歴20年以上の「髪技屋さん」です。サロンワークをしていると、20代のお客様から「ロングヘアには満足しているけれど、少し雰囲気を変えたい」「でも、バッサリ切る勇気はない」というご相談をよくいただきます。
そんなあなたの悩みを解決するのが、2025年も引き続きトレンドの中心である「韓国風くびれミディ」です。これは、ロングヘアの持つ女性らしさを残しつつ、ミディアムレングス(ミディ)の軽やかさと小顔効果を両立できる、まさに「いいとこ取り」のスタイル。今の長さを活かしながら、劇的に印象を変えることができます。
この記事では、なぜ今「くびれミディ」が20代に支持されるのか、あなたに似合うスタイルの見つけ方、そしてサロンで失敗しないオーダー方法から自宅での簡単なスタイリング術まで、プロの視点で徹底的に解説していきます。
2025年トレンド「韓国風くびれミディ」とは?
💡 特徴は「ひし形シルエット」と「顔まわりの流れ」です。「韓国風くびれミディ」と聞いても、具体的なイメージが湧かないかもしれませんね。これは、ロングヘアとボブの中間、主に鎖骨下から胸上くらいの長さをベースにしたスタイルです。
最大の特徴は、その名の通り「くびれ」のあるシルエット。顔周りやトップにはふんわりとボリュームを持たせ、首元あたりでキュッとくびれ、毛先は自然に外ハネさせるのが基本です。この「ひし形シルエット」が、頭の形をきれいに見せ、フェイスラインをシャープに見せてくれるのです。
20代のロングヘアの方がこのスタイルに挑戦するメリットは大きい。長さを大きく変えなくても、顔まわりにレイヤーを入れるだけで、一気に垢抜けた「韓国風」の雰囲気を手に入れられます。重たい印象だったロングヘアが、軽やかで華やかな印象に変わるのです。特に、シースルーバングや、頬のラインで流れる「サイドバング」との相性が抜群で、これが小顔効果を最大限に引き出します。
顔型・骨格別!あなたに似合う「くびれミディ」診断
💡 顔型に合わせてレイヤーの位置を調整するのが成功の鍵です。「くびれミディ」は万能に見えますが、誰でも同じカットで似合うわけではありません。あなたの顔型や骨格に合わせて、レイヤーを入れる高さや前髪のデザインを微調整することが、似合わせるための最も重要なポイントです。
私のサロン経験上、顔型のお悩みはレイヤーカットでほぼ解消できます。ここでは、代表的な顔型別に、オーダーすべきポイントを表にまとめました。
🎯 顔型別「くびれミディ」似合わせマトリクス
| 顔型 | 似合わせポイント | おすすめ前髪 |
|---|---|---|
| 丸顔さん | トップに高さを出し、縦のラインを強調。顔まわりのレイヤー(サイドバング)で頬をカバー。 | シースルーバング、センターパート(長め) |
| 面長さん | トップの高さは控えめに。くびれの位置をやや低めに設定し、横のボリュームを出す。 | 厚めの前髪、ワイドバング(横幅広め) |
| ベース型さん | エラが隠れるように、あごラインからの長めのレイヤーで顔まわりを柔らかく包み込む。 | 流し前髪、長めのサイドバング |
| 逆三角形さん | ハチ(頭の上部)のボリュームは抑え、あごラインにくびれと毛先のボリュームを持ってくる。 | シースルーバング、ラウンドバング(丸み) |
例えば、面長さんが縦ラインを強調するスタイルにすると、余計に顔が長く見えてしまいます。この場合は、前髪を少し厚め(または横幅広め)に取り、くびれの位置を頬の横に持ってくることで、ひし形シルエットが横に広がり、バランスが整います。あなたの顔型に合わせて「どこにボリュームを持たせ、どこを締めるか」を美容師と相談しましょう。
サロンでの失敗しないオーダー方法
「くびれミディにしてください」と一言で伝えても、美容師によって解釈が異なる場合があります。20代のロングヘアからイメージチェンジする際は、特に具体的なイメージ共有が不可欠です。
以下のポイントを、ヘアカタログの写真を見せながら伝えると失敗がありません。
- 全体の長さ: 「今のロングから変えたい。仕上がりは鎖骨下5cmくらいにしたい」など、具体的な長さを伝えます。巻いた時の仕上がりを想定して、少し長めに切ってもらうのがコツです。
- くびれの位置: 「頬の高さからくびれが欲しい」「首元でくびれて毛先はハネさせたい」など、ボリュームが欲しい位置と締めたい位置を明確にします。
- 顔まわりのレイヤー(サイドバング): 小顔効果の最重要ポイントです。「頬骨が隠れる長さで」「あごラインで流れるように」と具体的に指定しましょう。
- 前髪: 「薄めのシースルーバングで」「前髪なしで、サイドに自然につながるように」など、顔型診断を参考に伝えましょう。
- 全体の重さ: ⚠️ ここが一番重要です。「韓国風にしたいので、毛先の重さは残してください」と必ず伝えましょう。レイヤーを入れすぎると、ただの古いスタイルになりがちです。ベースの重さを残しつつ、表面と顔まわりにだけ動きをつけるのが現代の韓国風です。
もし可能なら、「カットだけでくびれるようにしたい」のか、「毎朝コテで巻く前提」なのかを伝えると、美容師はレイヤーの入れ方や毛量調整を最適化できます。
自宅で再現!くびれミディの簡単スタイリング術
💡 32mmのコテ(ヘアアイロン)1本で簡単に再現できます。サロン帰りは完璧でも、家でできなければ意味がありませんよね。韓国風くびれミディのスタイリングは、実はとてもシンプル。慣れれば10分程度で完成します。
必要なのは32mmのコテ。これ一本あれば、華やかなくびれが作れます。太すぎるとカールが弱く、細すぎるとカールが強くなりすぎるため、32mmがミディレングスには最適です。
📋 32mmコテで作る「くびれミディ」3ステップ
毛先を「外ハネ」にワンカール
表面(くびれ部分)を「内巻き」に
顔まわりを「S字(リバース巻き)」に
詳しい手順:
- STEP1 (外ハネ): 髪全体を上下にブロッキング(分けて)します。まず下の段の毛先をコテで挟み、真横に滑らせて毛先だけを外側にハネさせます。上の段も同様に行います。
- STEP2 (内巻き): 髪の表面、耳の横あたりの毛束を少量取ります。コテを中間あたりで挟み、内巻きにワンカールさせます。これが「くびれ」のふくらみ部分になります。これを頭全体で4〜6箇所ほど行います。
- STEP3 (顔まわり): 最も重要な顔まわり(サイドバング)です。ここの毛束を取り、コテを縦にして中間を挟みます。そのままコテを後ろ(外側)に回転させながら毛先まですっと通します。これでアルファベットの「S」のような流れ(リバース巻き)ができます。
仕上げはスタイリング剤が必須です。韓国風のツヤと束感を出すには、オイルかバームがおすすめ。手のひらに薄く伸ばし、髪の内側から手ぐしを通すようにつけ、最後に毛先と顔まわりをつまんで束感を出します。実在する製品では、ツヤ重視なら「NiNE (ナイン) マルチスタイリングオイル」、自然な束感なら「mm (ミリ) クリームバター」などがサロンでも人気です。仕上げに「ウエラ ルミナススプレー」のようなツヤ出しスプレーを軽く振ると、一日中スタイルがキープできます。
髪質別スタイリングのコツ
髪質によって、スタイリングの難易度が変わります。
- 髪が硬い・多い人: カールが取れやすいので、巻く前にカールキープ剤(例: ReFa ロックオイル)を使うと良いでしょう。スタイリング剤は、重めのオイルやバームでしっかり広がりを抑え、ツヤを出します。
- 髪が細い・柔らかい人: ボリュームが出にくいのが悩み。コテの温度を150〜160度程度と少し低めに設定し、じっくり熱を通します。スタイリング剤は軽めのオイルを毛先だけにつけ、根元のボリュームを潰さないように注意しましょう。
くびれミディが似合う人・難しい人の特徴
💡 似合うのは「ロングから少しだけ変化が欲しい」20代です。このスタイルは、多くの20代女性にフィットしますが、特に以下のような方に強くおすすめできます。
似合う人:
- 今のロングヘアにマンネリを感じている人
- バッサリ切らずにイメチェンしたい人
- 小顔に見せたい、顔型をカバーしたい人
- 毎朝10分程度のスタイリング時間を取れる人
- 大人っぽさも可愛さも両立したい人
一方で、少し工夫が必要な方もいます。
工夫が必要な人:
- クセが非常に強い人: レイヤーを入れるとクセが暴発しやすいです。縮毛矯正や髪質改善トリートメントを同時に施術することで、美しいくびれヘアが実現可能です。
- スタイリングを全くしない人: このスタイルは、カットだけでくびれを作ることも可能ですが、やはりコテで巻いた方が圧倒的に可愛くなります。スタイリング前提のスタイルであることは理解しておきましょう。
プロが教える成功のコツとNG例
💡 成功の秘訣は「重さ」と「軽さ」のバランス感覚です。20代のお客様がくびれミディに挑戦して失敗するパターンは、ほとんどが「レイヤーの入れすぎ」です。軽くしすぎて、毛先がスカスカになり、一気に古い印象になってしまいます。
⚖️ くびれミディのNG vs OK
❌ NG例
- レイヤーを入れすぎ毛先がペラペラ
- コテの温度が高すぎ(180度以上)で髪が硬化
- スタイリング剤が根元につき、トップが潰れる
- くびれがなく、ただの外ハネになっている
✅ OK例
- 毛先の重さを残し、表面だけレイヤーを入れる
- 160度前後でツヤを意識して巻く
- 剤は毛先中心につけ、顔まわりで束感を調整
- 表面の内巻きで「くびれ」をしっかり作る
⚠️ 特に注意したいのがコテの温度。毎日巻く場合、180度以上の高温は髪を硬くさせ(タンパク変性)、パサつきの原因になります。160度程度で、熱が伝わるまで数秒待つ方が、髪にツヤが出てカールも柔らかく仕上がります。
サロンでのリアルな声
先日、20代後半で「ずっとロングだったけど、結ぶことが増えてマンネリ化している」というお客様がいらっしゃいました。彼女は丸顔を気にしており、短くすることに抵抗がある様子でした。
私は、長さを鎖骨下でキープしつつ、頬のラインから流れるサイドバングを作る「くびれミディ」を提案しました。カット後、32mmのコテでスタイリング方法をレクチャーしたところ、「長さはあまり変わらないのに、顔が小さく見える!」「これなら自分でもできそう」と非常に喜んでいただけました。ロングヘアの良さを残しつつ、悩みを解消できるのがこのスタイルの強みだと再確認した事例です。
よくある質問(FAQ)
💡 初めての「くびれミディ」に関する疑問にお答えします。サロンでお客様からよくいただく質問をまとめました。
- Q1. カットだけでくびれは作れますか?
- A. 可能です。髪質にもよりますが、レイヤーカットの入れ方を工夫すれば、乾かすだけで自然なくびれシルエットを作ることはできます。ただし、コテで巻いた時のような華やかな「くびれ」を求める場合は、スタイリングが必須です。
- Q2. 面長でも似合いますか?
- A. とても似合います。面長さんは縦のラインが強調されやすいため、前髪を厚めやワイド(横幅広め)に取り、くびれの位置を頬の横に設定して「横幅」を出すと、理想的なひし形バランスになります。オーダー時に「面長をカバーしたい」と伝えてください。
- Q3. どのくらいの長さが必要ですか?
- A. 鎖骨よりも下、できれば鎖骨下3cm〜胸上くらいの長さがあると、くびれと毛先の外ハネのバランスが最もきれいに作れます。今の髪がロングヘアであれば、理想的な長さでスタートできます。
- Q4. 前髪なしでもオーダーできますか?
- A. もちろん可能です。その場合、前髪の代わりに「サイドバング」を頬の高さやあごのラインで作ります。これをリバース巻き(S字カール)にすることで、顔まわりに華やかな動きが出て、シースルーバングがある時とは違った大人っぽい印象に仕上がります。
- Q5. スタイリングが難しそうです...
- A. 工程は「(1)外ハネ (2)内巻き (3)顔まわり」の3つだけです。特に(2)の内巻きは、完璧にやろうとせず、表面の毛束をランダムに取るだけでもOK。顔まわりのS字カールさえマスターすれば、一気に韓国風の雰囲気が出ます。最初は難しく感じても、3日練習すれば必ず慣れますよ。
まとめ ⭐ 韓国風くびれミディで新しい自分へ
💡 20代の今こそ、トレンドのくびれヘアに挑戦するチャンスです。20代のロングヘアから「韓国風くびれミディ」への挑戦は、大きな失敗のリスクなく、劇的に印象を変えられる賢い選択です。重たい印象から一転、軽やかで小顔効果も抜群のスタイルは、あなたの魅力をさらに引き出してくれるはずです。
大切なのは、自分の顔型に合わせたカットと、それを再現するスタイリングです。この記事を参考に、ぜひ信頼できる美容師さんに相談してみてください。
🎯 「くびれミディ」成功の3つの鍵
この記事で解説したオーダー方法やスタイリングのコツは、動画でも分かりやすく解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。あなたのヘアスタイルが、毎日をさらに輝かせるきっかけになることを願っています。
📚 参考文献
- HOT PEPPER Beauty (ヘアトレンド情報)
- 美的.jp (2025年ヘアスタイル特集)
- ホーユープロフェッショナル (NiNEスタイリング剤情報)
- ウエラ プロフェッショナル (スタイリング剤情報)
※本記事は一般情報です。頭皮トラブル等でお困りの場合は医師に相談してください。スタイリング剤は用量用法に従ってご使用ください。
この記事が役立ったら、美容師仲間とシェアして技術を高め合いましょう!
