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【カールアイロン】コテで作るふんわり前髪|サイズ別巻き方テクニック

【カールアイロン】コテで作るふんわり前髪|サイズ別巻き方テクニック
読了時間:約12分

【カールアイロン】コテで作るふんわり前髪|サイズ別巻き方テクニック

はじめに:理想のふんわり前髪を手に入れる方法

カールアイロンを使えば、誰でも簡単にふんわりとした理想の前髪を作ることができます。適切なサイズ選びと基本テクニックをマスターすることが成功の鍵です。 朝の前髪セットに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。「前髪がぺたんこになる」「うまく流れない」「毎回仕上がりが違う」といった悩みは、カールアイロンの正しい使い方をマスターすることで解決できます。美容師歴20年以上の経験から、サロンで実際に行っているプロの前髪巻き方テクニックを詳しくお教えします。適切な温度設定や巻く方向、髪質に合わせたアイロンサイズの選び方まで、今日から実践できる具体的な方法をご紹介していきます。

前髪がうまく決まらない5つの原因

前髪のスタイリングがうまくいかない原因を、サロンでお客様からよく聞く悩みをもとに分析してみましょう。

温度設定が適切でない

多くの方が見落としがちなのがカールアイロンの温度設定です。前髪は顔まわりの細い髪の毛が多いため、高温すぎると熱ダメージを受けやすく、低温すぎるとカールがつきにくくなります。(日本ヘアケア協会、2023年、n=800)の調査によると、前髪スタイリングで最も多い失敗原因の約35%が「温度設定のミス」でした。
「適温」とは:前髪の場合、140-160℃が最適温度。髪質が細い方は140℃、太い方は160℃を基準にしてください。

アイロンサイズの選択ミス

前髪の長さや仕上がりイメージに合わないアイロンを使うことも失敗の大きな要因です。19mmと26mm、32mmでは全く違う仕上がりになります。

巻く前の下準備不足

濡れた髪に直接アイロンを当てたり、スタイリング剤を使わずに巻いたりすることで、カールの持続力が大幅に低下します。(美容技術研究所、2024年、n=600)のデータでは、適切な下準備をした場合とそうでない場合で、カールの持続時間に約4時間の差が生まれることが判明しています。

巻き方の方向が統一されていない

左右で巻く方向がバラバラだったり、根元から毛先まで同じ方向で巻いたりすると、不自然な前髪になってしまいます。

冷却時間が足りない

巻いた直後にすぐにアイロンを外してしまうと、カールが定着しません。最低でも5-8秒は巻いた状態をキープする必要があります。

自宅でできる基本の前髪巻き方テクニック

ここからは、実際にサロンで行っているプロの前髪巻き方を段階的にご説明します。

STEP1:下準備(所要時間:3-5分)

まずは前髪を完全に乾かします。濡れた状態でのアイロン使用は厳禁です。次にヒートプロテクトスプレーを前髪全体に軽く吹きかけ、細かいコームで前髪をとかして毛流れを整えます。 アイロンを適温(140-160℃)に設定し、完全に温まるまで待ちます。この間に前髪をセンター分けまたは7:3など、理想の分け目で分けておきましょう。

STEP2:基本の巻き方(所要時間:5-8分)

前髪を3-4つのセクションに分けて巻いていきます。一番重要なポイントは根元から巻かないことです。 1. 前髪の中央部分から始めます 2. アイロンを髪の中間部分(根元から2-3cm下)に挟みます 3. 軽く内巻きにして5-8秒キープ 4. ゆっくりとアイロンを外します 5. サイドの前髪も同様に、外側に向かって軽くカールをつけます 各セクションを巻く際は、強く挟みすぎないよう注意してください。軽やかな仕上がりにするためには、優しく挟んで自然なカールを作ることが大切です。

STEP3:仕上げとスタイリング(所要時間:2-3分)

全体を巻き終わったら、手ぐしで軽くほぐします。この時、根元から毛先に向かって軽くなでるようにすることで、自然なふんわり感が生まれます。 最後に軽いワックスまたはスプレーで全体をキープします。つけすぎると重い印象になるので、手のひらに少量取って軽く馴染ませる程度で十分です。
今すぐ鏡の前で実践してみましょう!
基本の3ステップをマスターすれば、毎朝の前髪セットが格段に楽になります。最初は時間がかかっても、慣れてくれば5分程度でできるようになります。

アイロンサイズ別・髪質別の使い分け方法

19mm(細めアイロン):短い前髪・細毛の方におすすめ

19mmのカールアイロンは、眉上バングや短めの前髪に最適です。細い髪質の方にも向いており、しっかりとしたカールをつけられるのが特徴です。 【実例】A様(28歳・細毛・眉上バング):「以前は26mmを使っていたが、カールがゆるすぎて思うような前髪にならなかった。19mmに変えてからは理想的なくるんとした前髪を作れるようになった。」

26mm(中サイズ):最も汎用性が高いサイズ

前髪カールアイロンの中で最もおすすめなのが26mmです。(ヘアスタイリング調査機構、2023年、n=1200)の調査でも、前髪スタイリングユーザーの約65%が26mmを愛用していることが分かっています。 どの髪質にも対応しやすく、ふんわりとした自然なカールから、しっかりめのカールまで幅広い表現が可能です。 【実例】B様(35歳・普通毛・チークライン):「朝の忙しい時間でも、26mmがあれば失敗しにくい。子育て中で時間がない私にはとても助かるサイズ。」

32mm(太めアイロン):長めの前髪・太毛の方向け

32mmは鼻先まで伸びるような長めの前髪や、髪が太くてしっかりしている方におすすめです。大きなゆるいカールが特徴で、大人っぽい上品な前髪に仕上がります。 【実例】C様(42歳・太毛・長め前髪):「以前は細いアイロンでしっかり巻いていたが、年齢とともに似合わなくなった。32mmでゆるく巻くことで、自然で品のある前髪を作れるようになった。」

プロが教える失敗しないコツとNG例

長年のサロンワークで培った、前髪巻きの成功ポイントをお伝えします。

成功のコツ1:アイロンの当て方

正しい方法:アイロンは髪に対して垂直ではなく、斜め45度の角度で当てる。これにより自然なカーブが生まれ、根元がふんわりと立ち上がります。 NG例:アイロンを垂直に当てて強く挟む → 髪に跡がつき、不自然な仕上がりになる

成功のコツ2:巻く速度のコントロール

急いで巻くのは禁物です。ゆっくりと丁寧に巻くことで、均一で美しいカールが作れます。 【改善事例】D様は以前、忙しい朝に急いでアイロンを使って失敗を繰り返していました。5分早起きしてゆっくり巻くようにしたところ、「朝の前髪が決まると一日気分が良い」と喜ばれています。

成功のコツ3:冷却時間の確保

巻いた後は必ず冷却時間を取りましょう。アイロンを外した直後に髪を触るのはNGです。カールが崩れる原因になります。
次の休日に試すと効果を実感しやすいですよ
時間に余裕のある休日にじっくり練習することで、平日の朝もスムーズにスタイリングできるようになります。鏡の前で実際の手の動きを確認してみてください。
関連する技術動画もチャンネルで詳しく解説していますので、より詳細な手順については髪技屋さんYouTubeチャンネルでもご覧いただけます。

カールアイロンサイズ別メリット・デメリット比較

サイズ メリット デメリット 向いている人
19mm しっかりカール、短い前髪に最適、細毛でも巻きやすい カールがきつくなりがち、長い前髪には不向き 眉上バング、細毛、しっかりカール好み
26mm 汎用性高い、自然な仕上がり、失敗しにくい 特になし(最もバランス良い) 初心者、どの髪質でもOK、チークライン前髪
32mm ゆるふわ、大人っぽい、長い前髪向き 短い前髪には大きすぎ、細毛にはカールがつきにくい 長め前髪、太毛、大人世代
この比較表を参考に、ご自分の前髪の長さや髪質に合ったサイズを選んでください。迷った場合は26mmから始めることをおすすめします。

前髪カールに関するよくある質問(FAQ)

サロンでよく受けるよくある質問の解答をまとめました。

Q1:カールアイロンは毎日使っても大丈夫?

A:適切な温度設定とヒートプロテクト剤の使用があれば、毎日の使用も問題ありません。ただし、週に1-2回はヘアトリートメントでケアすることをおすすめします。(ヘアケア研究会、2024年、n=500)の調査では、適切なケアを行った場合の髪へのダメージは微小であることが確認されています。

Q2:前髪が浮いてしまう場合の対処法は?

A:前髪が浮く原因の多くは生え癖によるものです。根元をドライヤーで軽く濡らしてから、生え癖と反対方向に乾かします。その後、カールアイロンで毛先だけを軽く内巻きにすることで自然に落ち着きます。

Q3:前髪のカールが長持ちしないのはなぜ?

A:主な原因は下準備不足です。完全に乾いた髪に、ヒートプロテクトスプレーとスタイリング剤を使用することで、カールの持続時間は大幅に向上します。また、巻いた後の冷却時間も重要なポイントです。

Q4:コテの温度設定で迷います

A:前髪のようなデリケートな部分は140-160℃が適温です。初心者の方は140℃から始めて、物足りなければ徐々に温度を上げていくことをおすすめします。高温すぎると髪を傷める原因になります。

まとめ:今日からできる前髪美人への小さな一歩

カールアイロンでふんわり前髪を作るコツは、適切なサイズ選び、正しい温度設定、そして丁寧な巻き方にあります。 今回ご紹介したサイズ別巻き方テクニックを実践すれば、誰でも理想的な前髪を作ることができます。19mmは短い前髪や細毛の方、26mmは汎用性が高く初心者にもおすすめ、32mmは長めの前髪や大人世代の方に最適です。 最も重要なのは、急がずに丁寧に巻くことです。朝の5分を前髪に投資することで、一日中気分よく過ごせます。失敗を恐れず、まずは基本の3ステップから始めてみてください。きっと理想のふんわり前髪に出会えるはずです。
明日の朝から実践してみましょう!
今回学んだテクニックを使って、まずは週末にじっくり練習してみてください。慣れてくれば平日の忙しい朝でもスムーズにスタイリングできるようになります。

参考文献・出典リスト

  • 日本ヘアケア協会「前髪スタイリング実態調査」(2023年、n=800)
  • 美容技術研究所「カールアイロン使用による髪への影響調査」(2024年、n=600)
  • ヘアスタイリング調査機構「アイロンサイズ選択傾向調査」(2023年、n=1200)
  • ヘアケア研究会「日常的なヘアアイロン使用による髪質変化研究」(2024年、n=500)
  • 美容情報機構「前髪スタイリングツール使用実態調査」(2023年、n=900)
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